からだが緊張をしてしまうといつも疲れやすい、調子が悪いなどの症状が出やすくなる傾向があります。その緊張を解消しなくては根本的な改善は難しくなっていきます。
では、そもそも緊張している体としていない体は何が違うのでしょうか?
目次
緊張しやすい人の特徴
そもそも緊張というのは、「体に力が入れすぎた状態」のことです。あなたは日常的に力を入れていませんか?体に力は入り緊張しやすい場所をまとめてみました。あなたはどれかに該当しますか?
- 眉間にしわが寄っている
- 顎が前に出て猫背
- 指先に力が入っている
- 首肩に力が入っている
- 呼吸が浅い
- 腰が反っている
- お腹が出ている
- がに股。もしくは内股
- 太ももが太い
- 外反母趾気味
- むくみやすい
- 冷え性気味
細かく分類をすればもっとありますが、多くの方はからだの似た部分が力が入り緊張をしていることが多いです。では、緊張しない人にはどんな特徴があるかと思いますか?
緊張しない人の特徴
- いつも朗らか
- 見た目の姿勢が美しい
- 首肩が緩んでいる
- 呼吸が深い
- お腹は出ていない
- 骨盤が整っている
- むくみがなく、自然なスリムさ
- 体温がその人なりに高い
- とても力が抜けている
- 頭が冴えている
以上は、からだの部分での緊張している方の特徴です。見えている部分。では、なんであなたは力が入りやすく緊張をしていると思いますか?
なぜ力が入り緊張をするのか?
大きく分けると3つのことが原因です。
姿勢の崩れ
背中が丸い猫背、腰が反っている反り腰。O脚、X脚、外反母趾などすべてこれらは姿勢の崩れです。
姿勢が崩れているという事は、どこかの筋肉を必要以上に使っている部分があること、全く使っていない部分があったりします。
背中が丸いと首肩が緊張し、おなかの力が抜ける。そうすると、内臓も下がり、脂肪もつきやすく太りやすくもなります。
姿勢の崩れを修正をしなくては、力が入りやすく緊張してしまうことは解消をすることはできません。
呼吸が浅い
緊張をしているから呼吸が浅い。呼吸が浅いから緊張をするのかは鶏と卵みたいな関係。特に首肩が緊張をしている方は呼吸が浅くなります。浅く呼吸をしている方がいたら首肩の動きに注目をしてみてください。肩を上げ呼吸をしています。
よくリラックスをするときにしっかりと吐きましょう~。と言われることが多いです。「はぁ~」とはくことで、緊張が取れてくるのです。
それは呼吸が自律神経と関連しているから。自律神経は内臓の働きをコントロールしています。また交感神経状態は筋肉を収縮させていきます。副交感神経になる事で、筋肉が緩んでいきます。
しっかりと吐いて、心地よく吸える。そんな状態ができることがとても大切となります。
動きの癖で力が入りやすい
力を入れて緊張させるという行為は、筋肉を収縮させている状態。つまり、「筋肉を動かしている」という状態です。その時に必要以上に力を入れて緊張をさせているのです。
例えば、コップを持つとき。コップを持ち上げるのに10の力があれば上がるのを、30、50と必要以上に力を使いコップを持ち上げている。
無意識のうちに、必要以上の力を入れているために、筋肉の緊張を招いています。もし、必要最低限の力で動いていたら重さを感じていきます。力が抜けていると感じる力が高まり、重さを感じていきます。
緊張しないために必要なこと3つ
では、緊張しないためには何が必要なのでしょうか?それは3つのプロセスが重要となります。
緊張している部分をほぐす
筋肉が緊張し、硬直をしているときは筋膜も癒着をしています。その状態では緊張を緩めることはできません。筋膜の癒着をとり、筋肉を緩めていく必要があります。
最近、筋膜リリースが流行っているのは、緊張し癒着している方が多いから、筋膜リリースが必要とされているという事でもあります。昔からありますが。
よく、レッスンでもしていますが、骨の際から筋肉をはがすようにほぐしていくとよいでしょう。骨付き肉の骨について部分のお肉をとるような感じ。マグロの中落ちのように骨の間を書き出していくような感じです。(伝わります?)
一例として、首肩こりを楽にする二の腕ほぐし動画です。二の腕側の骨の際をはがすようにほぐしていきます。肩甲骨が動きやすくなり、首肩が凝りが楽になりやすいです。↓
関節の可動域を広げる
あなたは、前屈をしてつま先が楽に持てますか?関節の柔らかさは緊張を緩めるうえでとても重要です。例えば、股関節が硬かったら、限界近くに行った時に力が入り、上がりません。赤ちゃんは自分の足をなめれるくらい柔らかいですよね?その時は力みがありません。
可動域を広げることはとても重要です。それが、不調の改善やパフォーマンスの向上につながります。
まず広げるべきは、股関節。その次に肩関節。この2つは大きな関節ですので、まずは集中的に行っていきましょう。
股関節を緩める動作↓
肩関節を緩める動作↓
骨格を調える
骨格のバランスが悪いと、使う筋肉に偏りがでて、動きが硬くなります。骨格のバランスを調えることが重要です。筋肉の緊張を緩め、関節の可動域を広げる。これだけでもいいのですが、もうひとつ、止まっているときに姿勢が重要となります。
立っているときの姿勢、座っている時の姿勢。その姿勢が崩れていると、緊張を緩めたとしても元に戻ります。筋肉が緊張しない、自然に緩んだ状態で立ち、座る事です。背筋を伸ばすことではありません。
小学校の時に、教えられた気を付け!あのように緊張させると、力みが生まれます。姿勢はどこも力みがなく、だけどスッと伸びている。そんな状態が理想となります。
そうすると、調子の悪さだけ楽になり、人間関係までもが姿勢で変化をしていきます。人生が上手くいっている方は姿勢がよい方が多いです。それは、自分自身が整った状態だからです。
緊張させる動作の修正
人間ずっと止まっているわけにはいきませんので、常に動いています。その動いたときに人の構造に沿った動きをしないと筋肉が緊張して様々な不調を引き起こしていきます。
例えば、腕を上げるとき。肩の高さまでは、首回りの筋肉(三角筋、僧帽筋上部など)を使います。ですが、肩から上にあげて万歳のようにするときは、背中(僧帽筋中部、下部。広背筋など)を使います。
肩から上を上げるときに背中が使えている方はほとんどいません。無理に首肩周りで上げ、筋肉を緊張させています。それが、首肩こりを生み、四十肩になる方原因といえます。
機能に沿った動きの修正をすることが大事となります。
試しに万歳をするときに、首肩を意識してあげるのと背中を意識してあげる違いを感じてみてください。背中で上げるほうがスッと上がる感じがするかと思います。
緊張しなくなることでどうなる?
もし、あなたが日常的に緊張が緩んでくると、、
- 疲れたという感覚が減り、ため息が減る
- 身体の調子がよくなる
- 腰痛、肩こり、頭痛など慢性的な不調が改善をしていく
- 人づきあいが楽になる
- 笑うことが増えてくる
さまざまな、不調が起きてくると緊張が生まれていきます。緊張が生まれてくると不調が生まれていきます。どちらが先というわけではありませんが、緊張を緩めれば確実にあなたの不調は楽になっていきます。
現代人はストレスが多く、緊張をしやすいです。緊張を緩めることを大切にしていきましょう。
読んで頂きありがとうございました。
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