現代病といわれる肩こり。その原因として、肩関節周囲炎、四十肩、胸郭出口症候群、頸椎椎間板症、頚肩腕症候群などがあげられます。

肩の痛みも、状態により色々な病名がついています。

 

でも、これらは、いきなり現れるものではありません。
必ず、原因があります。

 

それを解消しない限りは、一時的に治療しても元に戻ります。

 

すべては、日常生活の過ごし方から生まれていきます。

 

ここでは、どのような生活をしていると肩の痛みを生んでいくのか?をご紹介していきます。

 

あごの位置

よくある、前かがみの姿勢。あごの位置が良くないと首肩の筋肉が緊張していきます。そうすると、筋肉が硬直しているので、循環を悪くしていきます。

 

気、血、水が廻らないので、栄養・酸素・熱が運ばれません。
神経も圧迫し、痛みを生んでいきます。

 

腰の位置

女性に多い、反り腰。腰をそらすということは、腰の筋肉を緊張させている状態です。

 

腰が反りすぎると、胸が緊張します。呼吸も浅くなり、片にも力が入りやすくなります。

 

最近の若い女性は、肩幅広い方もおおいですが、それは姿勢の崩れや肩に力を入れすぎなのです。

 

肩の痛みをとり、筋肉を緩ましていくには、反り腰を解消していくことが大切です。

 

指の使い方

これは、気が付かない方が多いです。使う指により、首肩の緊張具合が変化します。

 

動きの偏りと指に力を入れすぎるために起きてくる症状といえます。

 

特に力を入れ過ぎなのが、親指と人差し指。薬指と小指側が使われていません。

 

親指と人差指側は、上腕二頭筋(力こぶ)につながり、大胸筋へとつながります。
小指薬指側は上腕三頭筋(二の腕)から僧帽筋や広背筋へとつながります。

 

多くの方が、使いやすい、親指と人差し指を使いすぎて、大胸筋や体の前面に動きが偏り過ぎなのです。

 

体の前面(大胸筋や腹筋)などを使いすぎると前かがみになりやすいです。

 

動きの偏りは肩にこわばりを残しやすいでしょう。

 

 

呼吸が浅い

日本人の死亡する病で一番多いのは、肺炎です。その原因の要因とも言えるのが呼吸の浅さ。

 

息が吸えなければ、酸素が全身に行き渡らず、自律神経の乱れ、免疫の低下につながります。

 

さらに、呼吸が浅い状態とは、お腹がうまく動いていない状態です。

 

呼吸をしようとしても、肩に力をれて動いているために呼吸が浅くなっていきます。

 

その結果、慢性的な肩こりを生んでいくのです。

 

 

眉間にしわを寄せている

眉間にしわを寄せるというのは、その部分に力を入れるということです。

 

おでこや鼻のあたりが緊張し、筋肉を収縮させていきます。

 

顔の筋肉は後頭部からついています。後頭部は僧帽筋などにつながります。

 

気、血、水の循環を悪くして、慢性的な肩こりへと繋がっていくことでしょう。

歯を食いしばる

これも、現代人は多いですね。一つはストレスを感じ、我慢をしているとき。自然と力が入っています。

 

試しに、歯を食いしばり、首を左右に回してみてください。

 

動きにくいですよね。

 

逆に、口角を上げほほ笑みを浮かべながら動いてください。動きがよいでしょう。

 

顎の筋肉は、首や肩とつながっています。顎の緊張は、首や肩が緊張していくのです。

 

 

靴が原因で外反母趾になる方は多いですが、指の形が方にまで影響していきます。靴は本当に重要です。

 

土台が崩れると、上の部分まで崩れていきます。

 

一つは浮き指。

 

いま、あなたは立ったときに五本の指が開いて地面についている感覚はありますか?

 

浮き指の状態は、足の甲の筋肉を緊張させています。

 

そうすると、ふくはらぎ、太ももへと緊張が伝わります。

 

太ももが緊張すると、腰も緊張し、それが肩にも伝わります。

 

体はすべて連動して動いてできています。

 

足の指が歪みやすい靴は慢性的な肩こりを生む大きな要因でもあります。

 

 

手足が冷えている

 

冷えているというのは、気、血液が巡っていない状態です。体温とは血液の温度。

 

血液が巡らなければ、冷えも改善していきません。

 

その冷えを生んでいる大きなが原因が筋肉の強張りです。

 

緊張し、筋肉を占めている状態なので、血がめぐっていかないのです。

 

気も同じです。

 

他にも食により、冷えの状態は変化します。
循環を良くすることが、慢性的な肩こりを解消するためにも必要なことです。

何かに怒りを感じる

 

いかり肩。という言葉あるように、怒りと肩こりは関係していきます。

 

もし、怒っている人を見かけたら肩の状態を見てみてください。(余裕があれば)

 

ほぼ、肩に力を入れています。

 

 

いらいらすることが多い

日常的なイライラも慢性的な肩こりを生んでいきます。

東洋医学的には、「肝」に関係してきます。肝は、木に属すしています(五行論)。木のエネルギーの動きは上昇。
⇑に登るのです。

 

そうすると、「頭に血が上る」と言った状態になり、イライラが起きるというのが東洋医学的な考えです。

 

もっと単純にいえば、いらいらを感じるときは力を入れる傾向があるために、肩がこわばっていきます。

愚痴が多い

 

愚痴を言っている人を見てみましょう。リラックスをして、言っている方は殆ど見たことがありません。

 

口を荒げたり、下を向いて姿勢が崩れたりしています。

 

交感神経も過剰になり、体も緊張しています。

 

たまに愚痴を吐き出すのはストレスの発散にもなりますが、言い過ぎは、慢性的な肩こりとなって帰ってくることでしょう。

 

 

物事を否定的にとらえることが多い

 

否定的な意見も愚痴に近いものがあります。

 

よく、相手の肩を批判していることの多い政治家の方は、眉間にしわを寄せていることがとても多いですよね。

 

何かを否定するとき、批判するときは攻撃的な意識です。

 

脳波ならβ波、交感神経が過剰。

 

心の反応は、何かしらの形となり、体に現れていきます。ほぼ確実に。

 

攻撃的な意識は、体に緊張を生み、強張りを生んでいきます。
それが、慢性的な肩こりを生んでいく要因でもあります。

 

 

とても頑張る

 

頑張るは、「頑」なに「張」ると書きます。

 

頑張る!というのは一見聞こえがいいのかもしれませんが、力が入っていることがとても多いです。

 

よく親が、子供に「勉強しなさい!」といって、勉強させると、子供は怒られたくないから、頑張る。

 

そんなパターンがあります。私もたまにそんなことがありました。

 

そうすると、その時はしても、いやいやするので、非常にストレス。だんだん勉強が嫌になります。

 

そんなときは脳からノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。

 

これは、短期的にはやる気を出そうとするけど、長続きはしません。

 

嫌なことを頑張る。そのことは素晴らしいことですけど、無理が出て、自分自身を病んでしまうことも多いです。

 

良い加減に、頑張ること大事です。

 

他人には絶対に負けたくない

 

これも、戦いの意識。ノルアドレナリンの世界です。

 

交感神経が過剰、体が緊張、頑張る状態。

 

他者との比較、相対的なものは緊張を生んでいきます。

 

他人に勝つことで、満足するというのは、自分自身の自尊心、価値を認めることともいえます。

 

比べるならば、昨日の自分。

 

それが、リッラクスをしながらも、よりより成長を生んでいくことでしょう。

 

何事も、力が抜けた状態が最高のパフォーマンスを生んでいきます。

 

 

完璧主義

 

完璧にこだわるというのも一つの緊張を生んでいきます。執着と言えるかもしれません。

 

完璧ではないことがだめ。許せない。

 

それも攻撃的な意識。肩こりだけではなく、思考も硬くなる傾向があります。

 

完璧さを見据えることは大切ですが、できることに拘る必要はありません。

 

そこに向けて、進み続けることが大切です。

 

デスクワークが多い

 

椅子に座るというのは、楽なようで体には楽ではない状態です。

 

背中が丸いというのは、背骨が曲がった状態。背中側の筋肉が緊張し、コリを生んでいきます。

 

体の前面の筋肉は緩んでいくので、お腹もたるみやすいです。内蔵も下がるため、便秘にもつながります。

 

腰を立てて座りましょう!

 

 

怒られることが多い

 

怒る人が肩こりになるのは、もちろんですが、怒られている人にも影響していきます。

 

しょんぼりとするので、体が縮こまります。

 

姿勢も崩れ、体が緊張していきます。

 

ある意味、身を守るための動物的な反応でもあります。

 

もう一つは怒っている方の意識が伝染してくるという点もあります。

 

人にはミラーニューロンという細胞があります。

 

別名、モノマネ細胞と言われています。

 

あくびをしている人を見ると、あくびをしたくなるように、人の感情や意識、感覚は周りに伝わっていくのです。

 

空気を読むというのは、このミラーニューロンの働きです。

 

まわりが、イライラしている環境は、自分自身にも影響していきます。

 

周りに振り回されないようにも、自分自身の心と体を整えることは非常に重要なのです。

 

 

冷たいものばかりを食べている

 

日本人はとくに冷たいものを取りすぎです。飲食店に行くと、冬でも、氷水がでてきます。

 

体が冷えてしまい、循環をわるきしてしまいます。その結果、体の緊張を生んでいくことでしょう。

 

 

重いものを持つことが多い

 

仕事の場合では、ある意味、仕方がありませんが、たくさん力を入れるので、筋肉が緊張します。

 

もう一つは、動き的な問題。ものを持ち上げたときに肩が上がる方です。

 

これは、首肩の筋肉。特に僧帽筋の上部(頚椎のあたり)ばかりを活用しています。

 

広背筋(骨盤から扇状に広がり、腕の骨あたりにまでついている)が動いていません。

 

背中がうまく活用できていないために、肩が緊張し、肩こりを生んでしまうのです。

 

 

中腰の姿勢が多い

 

腰にも負担がかかりますが、肩にも負担がかかっています。

 

腰と肩は別々に存在しているわけではありません。つながり、連動して動いています。

 

痛みの出方は人それぞれですが、腰日からが入り、緊張を生むときは、肩にも緊張を生んでいることが多いです。

 

中腰の姿勢は、腰から曲がらないように気をつけ、股関節から曲げることを意識をしていけば負担は減ることでしょう。

 

プレッシャーが強い仕事をしている

 

プレッシャーが強いとついつい頑張らないと!思いがち。体に緊張が起きてきます。

 

程よい緊張は大切です。それを感じすぎてしまったときに、体が固くなっていくのです。

 

プレッシャーから開放され、肩の荷が降りると、肩の力も抜けていきます。

 

枕の高さが合わない

 

 

枕が高くして寝る。それは立ったときに頭を前に垂らし、背中が丸い姿勢と同じです。

 

首や肩に力が入り、緊張しています。

 

逆に枕が引きすぎるというのも、たった状態で言えば、顎を上げて過ごしているようなものです。

 

基本は寝ているときでも、立位と同じように姿勢が整っていること。

 

もうひとつは、寝返りができること。

 

 

寝ているときの姿勢により、体への負担が変わっていくことでしょう。

 

鞄を片側だけで持っている

 

これは、イメージがしやすいかもしれません。片側だけに重いものをもつと、そちら側に筋疲労が起こります。

 

 

片側に力が入る生活が続くと、筋肉が緊張し、筋膜も癒着していきます。

 

それが、慢性的な首肩コリをうんでいきます。

腕を上げる生活をほとんどしない

 

人も、動物です。「動」く「物」。デスクワークの方などは腕を頭より上げる生活が少ないです。

 

昔の方は、窓を拭きをする。ハタキを使う、洗濯物を上げるなど日常の中で、上げる生活がありました。

 

現代人は減ってきています。デスクワークだと、下を向く生活になりがちです。こまめに両腕を組んで上に伸びをするなどして、腕を上げていきましょう。

運動をしない

 

現代人は、本当に運動不足です。全くしていないわけではありませんが、動きが偏っていることが多いです。

 

パソコン、スマホなどで指はよく動いていますが、体幹はうごいません。

 

椅子に座る生活が多いので、股関節も固くながち。

 

 

肥満、便秘、肩こり、腰痛、膝痛など慢性的なものは運動不足からくるものも多いです。

 

 

ただ、動けばいいというわけではありません。

 

足が動きやすい、骨盤の歪みを解消するのにも、股関節が柔くなっていること。

 

緊張した筋肉が動いてくれるように、ほぐしていくこと。

 

精神を整えていくためにも、自律神経の働きが整うこと。

 

何より、体内の循環が変わるように無駄な力が抜けていること。

 

そこに繋がっていかないと運動も逆効果になるので、注意が必要です。

 

 

さらに、慢性的な症状から開放されるためには、必ずしなくてなならないことがあります。

 

その方法は、こちらとなります。アタリマエのことが何より大切です。

 

 

あらゆる症状は、体の声です。

 

 

ぜひ、向かい合って大切にいたわり、大切にしてください。「いつもありがとう」というふうに。

 

 

読んでいただきありがとうございました!

今日も一日素晴らしい日になりますように☆

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