あなたは普段イライラしやすい方ですか?
イライラしやすい人は呼吸が浅くなっているかもしれません。
「息」が整うと「自分」の「心」が整うと前回の記事でお伝えしましたが、なぜ整うかというとひとつは自律神経が関係しています。
運動をしている人や健康に気を使う人は自律神経という言葉はよく聞くことも多いのでご存知の方も多いかと思います。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、血液の循環、消化吸収、新陳代謝、免疫力、内蔵などをコントロールしています。
交感神経は「闘争と逃走の神経」と言われていますが、交感神経が高まると血管が収縮して血圧が上がり血流が早くなります。
そうすることで、からだを活発に働きやすくしています。
副交感神経はその逆だと考えるといいかもしれません。副交感神経が高まると血管が弛緩し、血圧が下がり、血流が多くなります。
睡眠時、食事、リラックスしている時に働き、体の回復と休息を行っています。
現代社会は様々なストレスが多いため、交感神経が過剰になりやすくなっています。
交感神経が過剰で緊張状態が続くと、血管が細い状態ですので血圧が上がり、血栓ができやすい血管になってしいます。そうすると脳梗塞、心筋梗塞になりやすいと言われています。
気持ちの面でもイライラしやすい状態です。
では整えるためにはどうするのか?
その一つのやり方が呼吸を整えることです。呼吸は自律神経と深く関係してきます。
多くの内蔵は自分の意思で動かせませんが、肺は自分の意思で動かせる内蔵です。
内蔵は自律神経によりコントロールされています。
呼吸を整え、肺の働きを整えることで、自律神経の働きをコントロールしていくことに繋がっています。
交感神経が過剰の状態は呼吸が浅くなっています。肩や胸が緊張していて空気があまり肺に入りません。
肩、胸の緊張が取れて深い呼吸が肺に入ってくると、副交感神経が優位になりやすくなります。
副交感神経が優位になることで、イライラが収まったり、血圧が落ち着いたり、血流が全身に流れていきます。
呼吸の浅い人がすべて、交感神経過剰というわけではありませんが、そういう傾向になりやすくはあります。
もしイライラしやすい方は静かに姿勢を正して座り、深い呼吸を入れてあげると気持ちも落ち着きやすくなります。
上手く深い呼吸ができない方は、深くしようとしなくて良いので吸ったり、吐いたりしている今の呼吸の状態を眺めるように静かに呼吸をすると良いです。
呼吸を整えて、あなたの気持ちをコントロールしてみませんか?
読んで頂き、ありがとうございます。