あなたは重力を意識したことがありますか?
重力がないと立つことでもできないですし、歩くこともできません。
今、ここに大地に足をつけて立ったり、動いたりできるのは重力があるおかげです。
常に下に落ちる力が働いていますのでそれを受け取ることで立ったり、歩くことができます。
まずはこの重力を活用して歩いていくことが大切です。足で地面を蹴って歩くのではなく、重心が前に移動することでからだ全体が動き、移動することができます。
自分の足で蹴って動こうとすると、重力に反発した動きになるのでからだに無駄な緊張が生まれていきます。重力の力の流れと自分の力がぶつかり抵抗を生んでいきます。
重力の力の流れに逆らわず、頂くことでスムーズに前に進むことができます。
全身が重力を受け入れると、逆に上に伸びる力が働き、中心軸が自然とできています。
作用・反作用の法則がありますが、自身のからだも例外ではなく、下に落ちる力を受け取ると、上に伸びる力、矛盾する力が生まれていきます。ですが、からだが力が入っている、緊張していると矛盾する力はあまり働きません。
では重力を受け取るためにはどうするのか?
それは力が抜けていることが大事です。必要最低限の力しか使わず、それ以外の部分は力を抜いていきます。
力が入っている、緊張している状態は、コップに蓋をしているような状態です。蓋がされた状態では水(重力)を注いでも入りません。
力が抜けて蓋が開いてくることで、水(重力)を受け入れることができ、力が抜ければ抜ける程、蓋は開いていき、より水(重力)を受け入れることができるのです。
重力という目に見えない力があるおかげで、私たちは立つことができ、動くことができます。自分自身の力で立っているのではなく、立たせて頂いているのです。
重力という存在は有難いですね。
次回は具体的な歩き方にお伝えします。
読んで頂き、ありがとうございました。