パソコン作業が多く、いつも肩がこる、だるい、仕事がしんどい。

そんな時はほぼ、指先に力を入れすぎてキーボードを打ち込んでいることが多いです。

スマホやPCと指先ばかりを活用して仕事をしている事がストレスをためる一つ要因となっています。

指先の緊張は心と身体にも影響する

手の指先は体の中で、一番動かす場所です。細かい作業もできるようにと神経も集中しています。理論によって多少の違いはありますが、指先は内臓と連動しています。いつも指先を緊張させていると、首や肩にコリが来るだけではなく、内臓の働きにも影響を与えてしまいます。

手の指先で東洋医学的に関係してい臓腑(内臓)

  • 親指(手の太陰肺経)
    呼吸に関係。排泄をコントロール(粛降作用)。氣や栄養などを全身にいきわたるようにする(宣発作用)。体温調整。
    鼻水やはなづまり、むくみ、かぜ、咳や息切れなどの症状。
  • 人差し指( 手の陽明大腸経)
    小腸からきた食べ物から水分を取り、便として排泄。肺の働きと表裏一体にあります。
    便秘、下痢等の症状。
  • 中指( 手の厥陰心包経)
    心臓を包み保護している経絡で、各臓器に通じて精神に影響します。
    胸が苦しい、顔色が赤い、精神不安、血圧などの症状。
  • 薬指( 手の少陽三焦経)
    消化吸収によってつくられた氣・血・水を栄養とともに全身に循環させる働き。リンパ液のこととも言われてます。内分泌やホルモンにも対応。
    肩上部に通ります。そのため肩の痛みやのどの炎症、発汗などの症状。
  • 小指1(手の少陰心経)
    精神をコントロールし、全身に血をめぐらせていきます。
    動機息切れ、胸の痛みや圧迫感、精神不安、物忘れ、排泄の不調などの症状。
    小指2(手の太陽小腸経) 
    胃からきた飲食物を、消化吸収していきます。
    血液循環、眼、難聴、腹痛や下痢、頻尿や排尿時の痛みなど症状。

昔の方は体感を通じて、指先が内臓と連動しているのを理解していました。

自律神経のバランスと関係してる指先

生理学的にみても、神経が集中しているため、自律神経と関係していきます。薬指のみ交感神経につながり、親指、人差し指、中指、小指は副交感神経です。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、血液の循環、消化吸収、新陳代謝、免疫力、内蔵などをコントロールしています。

指先が緊張していると、交感神経過剰になりすぎ、バランスをくずしていきます。そうすると、内臓の不調、心の不調、だるさや疲れなどあらゆる症状を引き起こします。

緊張している指先を緩め首肩もほぐすセルフマッサージ

では、緊張しすぎてしまった指先をお手軽にほぐす方法を3つほどご紹介します。

爪もみマッサージ

各指の爪の周りを刺激していきます。薬指は交感神経とつながり、緊張させないためにもやらないというところもありますが、一通りしていきましょう。終わった後に呼吸を入れ、ゆったりすればさほど気にする必要はありません。末梢に氣・血・水がめぐり、疲れが取れていきます。

  1. 爪を横から摘まむように揉んでいく(画像の赤丸辺り)
  2. 片手が終わったら、余韻を味わうようにゆったりと呼吸をする(最低10秒)とても重要!

手の甲ほぐし

手の甲は肩回りの動きと特に肩に連動してます。首肩こりがひどい方に特におすすめ。

  1. 拳をつくりこするようにして、手首の付け根から指先までこすりましょう。
  2. 片手が終わったら、余韻を味わうようにゆったりと呼吸をする(最低10秒)とても重要!

指ストレッチ

指はいつも曲げる動作ばかりをしていることで緊張を引き起こしてもいます。反対の伸ばす動作をすることで、筋肉が緩み、氣・血・水の循環が変わります。

  1. 指を一本ずつ握り、手前に引いていきます。一つの指につき10秒は伸ばしてあげましょう。
  2. 片手が終わったら、余韻を味わうようにゆったりと呼吸をする(最低10秒)とても重要!

これらをすることで、氣・血・水が全身にめぐり、心身を楽にしていきます。した後は手の動きがよく、首や肩回りまで楽になる方おられるでしょう。最も大事なポイントは動いているときではなく、終わった後です。

その時にゆったりと呼吸を入れて止まる事!そこで動いたことでどのように変化をしたかを味わってください(認識する)。これをしないと効果がとても下がります。

心地よくできますが、これらはあくまで対症療法です。

根本的によくなりたいならば、力を抜く。そのためには肩の力みをとること

指先の力を抜くためには、おおもとの方の力が抜けている必要があります。慢性に肩が緊張をしていると、自然と指先にも緊張が伝わるのです。特にデスクワークをされている方はとても方が緊張しています。それは、座り方に問題があることが多いです。

腰を立てて座っていない。頭が前に出て猫背。その状態が肩の力みを生み、指先が緊張し、心身の不調に繋がっています。

立ち姿勢の緊張も影響をしています。

指先が緊張しているからといって、その部分が問題なのではなく、全身の問題なのです。

末端と全身。心とからだ。すべては連動し、繋がっています。

部分的に見るのではなく、全体を捉える観点が本当の意味での改善につながっていきます。そこを大切にしてくれると嬉しい限りです。

日々の積み重ねを大切にしていきましょう。

読んで頂きありがとうございました!

今日も一日素晴らしい日になりますように☆

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