「34,610,000人」。この数字は何かわかりますか?
日本の高齢者の数です。現代人は長生きになってきましたが、その反面、解決していく問題でてきました。
その一つである介護問題。
人手が足りないということもありますが、介護で疲れて肩や腰を痛める、ケアマネさんが気功の教室に参加してきました。
介護で身体を痛めてしまうひとつの要因は「中腰」の姿勢にあります。
しょうがないと思いますが、中腰の姿勢のやり方により体の負担が変化してきます。
ここでは、負担のかかる中腰と負担を軽減する中腰の違い、中腰を楽にする方法のご紹介していきます。
そもそも、中腰の何がいけない?
腰が半分くらい曲がって立っているのが中腰。負担のかかる中腰は、おなかのあたりから曲げている状態です。
こんな感じで曲げている方が多いです。この中腰は本当に負担がかかります。
本来、からだの動き方として、このお腹のあたり、みぞおちくらいの場所から曲げるようなものではありません。
内臓を圧迫し、腰を緊張させ、首や肩の筋肉も緊張させていきます。
この姿勢で何か介護などしようとしても、体に余計な力が入り、負担が大きくなります。
中腰が多いことで起こりやすい症状
この状態は、背骨が歪み、内臓を圧迫、肩や腰を緊張させた状態です。
そうすると、、、
- 慢性的な腰痛
- ぎっくり腰
- 慢性的な首肩こり
- 便秘
- イライラ
- 不安になりやすい
- 疲れやすい
- 冷え性
などの症状をまねていきます。
自律神経が乱れる。気・血・水の循環が悪化。内臓が圧迫され腸の動き悪くなる。筋肉が緊張しすぎて固くなる。筋膜の癒着。
などが起きるため、様々な症状が出やすくなります。
中腰を楽にするためにしなくてはいけない3つのポイント
では、どうすればいいのか?ポイントは3つ。
- 股関節の柔軟性をよくすること
腰を落とすとき、股関節が硬いと、腰を落としにくい、動きに緊張が生まれて、筋肉を緊張させます。血液やリンパ液などの循環が悪くなってしまうのです。更に骨盤もずれやすい。循環を良くし、骨盤を調えていくことで、体が楽に動きやすくなります。
- お腹や腰から曲げないで、股関節から曲がって中腰になる事
腰を落とすという行為は、股関節(鼠径部のあたり)を曲げた結果、ひざが曲がり、腰が落ちます。きれいなお辞儀をして折れ目がつくところ。
股関節の部分から曲げて腰を落とすことにより、無駄な緊張が取れて、体に負担をかけずにスムーズに動くことができます。
- 背骨はまっすぐ。
上手く腰を落としても、背中が丸いと、首肩や腰に負担がかかります。背骨には自律神経が通り、曲がっていると乱れやすくなります。気道もふさぎ呼吸が浅くなります。そうすると、酸素が全身にいきわたらずに、様々な症状が出てきます。背骨は基本的にまっすぐになるように心がけていきましょう。
中腰が多い介護を楽にする方法
上記の3つのポイントも大事ですが、もう一つお手軽にできる方法として、小指と薬指の活用です。
何か物を持つとき、人を支えるとき。
など、力を入れるときに役に立ちます。
小指と薬指は二の腕、背中へとつながっていきます。
親指と、人差し指側は力こぶから胸のほうへと筋肉構造的に繋がっています。
多くの人は、小指と薬指を使わず、親指と人差し指側ばかりを使用しています。
意識てきに小指と薬指に力を入れることで、背中の筋肉が動いていきます。
からだの全面の筋肉よりも、せなかの筋肉(広背筋など)のほうが、大きく力を発揮していきます。
意識的に小指と薬指側を使うと、何かを持つときの負担が軽減していくことでしょう。
心と身体は日常生活の積み重ね
日々の、チョットしことを大切にして過ごしていきましょう。
それが、あなたの心と身体を調えていきます。
本格的に調えていきたい方はこちらをご確認ください。
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